敷布団・マットレスが自分の体格特性に適しているかどうかは、とても大切な要素です。そんな寝具(敷布団・マットレス)との適正を見極めるポイントとなるのが「寝姿勢」と「体の痛み・ハリの有無」です。
目次
睡眠時の体の痛み・ハリは、不適切な敷布団を使用しているシグナルに。
まず、基本として理解しておいていただきたいのが、睡眠時に身体の痛みを生じる理由には、複数の要因が存在しているということです。
大きく分けると3つの要因に分類することができます。それが「疾病(内蔵疾病)」「骨格の歪」「寝具との適正」の3要素です。
疾病(内臓疾患)の影響
睡眠時に、背中や腰の痛みを感じる要因のひとつに「内蔵系疾患(腫瘍の存在など)や循環器系疾患」があります。睡眠環境が変化した時(外泊時など)にも、いつもと同様な体の痛みを感じるようなら、疾病の可能性も検証してみる必要がありそうです。
「骨格の歪」の影響
「骨格の歪」とは、背骨の湾曲が正しい状態となっていなかったり、骨盤の歪みが存在していることを意味しています。
骨格バランスが崩れていると、睡眠姿勢を取った時に、局所的な負荷(圧力など)を感じやすくなり、結果として、身体の痛みを生じやすくなってしまいます。
特に睡眠環境の変化(寝具の買い替えなど)が無いのにも関わらず、突然、睡眠時に身体の痛みを感じるようになった時には、まず、「疾病の有無(内蔵疾患)と骨格の歪みの有無」を検査・確認してみていただければと思います。
「寝具との適正」の影響
上記のような「身体的な疾病」などを有しているわけでは無いのにも関わらず、睡眠時に身体的な痛みを感じてしまうケースの大半が「寝具との適正」が要因となっているものです。
ひとは、それぞれ体格特性が異なります。すべての人にとって、適した敷布団などは無いもの。個々の「体格」に適した「敷布団・マットレス」がそれぞれ存在しているものです。
「寝具の適正」を見極める上で「睡眠姿勢」と「寝具特性」が重要なポイントに!
「寝具の適正」を見極めるための大切な要素となるのが。
- 睡眠姿勢
- 寝具特性
の2つの要素です。
「寝ているときに、身体の痛みを感じて、目が覚めてしまう(浅い睡眠となってしまう)」「目覚めたときに、身体の痛みを感じる(背中、腰の局所的な痛み及び全身の痛み)」といういずれのケースにおいても、「睡眠姿勢」「寝具特性」が重要なポイントとなっています。
具体的には
- 自分にとって、どんな寝姿勢(仰向け、横向きなど)が適しているのか。
- 体格(身長・体重・骨格)に応じた敷布団・マットレスを利用しているのか。
を検証することが、「寝具の適正」を見極めることとなります。
「睡眠姿勢(寝姿勢)」に関しては、自分にとって快適な寝姿勢を把握した上で、「仰向け寝に適した寝具」「横向き寝に適した寝具」など寝姿勢に応じた敷布団・マットレスを活用することがポイントに。
貴方は「横向き寝姿勢派」?それとも「仰向き寝姿勢派」?
睡眠特性の中で、最も重要な要素となるのが「睡眠姿勢」です。睡眠姿勢には、とても個性的な寝姿勢もあるようですが、一般的に健康的な寝姿勢と言われているのが、「仰向き寝姿勢」と「横向き寝姿勢」。
まず、かならず認識しておきたいのが、自分の主となる寝姿勢が仰向き寝姿勢なのか、それとも横向き寝姿勢なのかということです。
人はかならず一晩の中で寝返りを繰り返し(10回~30回程度が標準)ていますので、仰向けで寝ている時間も あれば、横向きで寝ている時間もあるものです。
それでも、仰向け寝姿勢の時間が多いのか、それとも横向き寝姿勢が多いのかによって、自分の主となる睡眠姿勢を見極めていただければと思います。
とは言え、睡眠時のことは、なかなか自分では把握できないものですよね。同居しているご家族に聞いてみるといいのではないでしょうか。
自分自身で判断するのであれば、入眠時に自然と行っている寝姿勢(入眠時に楽と感じている寝姿勢)を基準として、判断してみていただければと思います。
もうひとつの判断要素となるのが、「目覚めたときに感じる痛み方」。
どちらかというと「片側の腕・肩 に痛みを感じることが多い」という場合には、「横向き寝姿勢派」として認識。「腰痛・背中の痛みを 感じることが多い」という人は、「仰向け寝姿勢派」とまずは判断してみるといいかと思います。
「横向き寝姿勢派」は、”肩・腕が体の下敷き”に。体に合わせて”沈み込んでくれる敷布団”が適切。
”横向き寝姿勢派”の人は、主に2種類の体の痛みに悩まされやすい傾向があります。ひとつは、「枕の高さが 横向き寝姿勢に合わず、首の痛み及び肩こりを招く」というパターン。
もうひとつが、横向きとなったときに 「腕・肩が体の下敷きとなることによって、腕の痛み・肩の痛みを招く」というケースです。
まず前者の「首の痛み・肩こり」に関しては、通常の枕高さは”仰向きの寝姿勢”に併せて作られて いるものです。
ゆえに、横向きとなったときには、肩が邪魔することになりますので、頭の位置が もっと高くなるんですね。この時の枕位置は理想よりも低い位置となりますので、どうしても首が 曲がった寝姿勢となってしまうわけです。
それによって肩こり・首の痛みがもたらされることに。 対処としては、横向き寝姿勢用の「抱き枕」や「枕の両サイドが高めな枕」「U字型枕」が相性の良い アイテムとなります。
後者は、睡眠時の体の痛みとして、感じられるパターンのひとつ。
肩幅の広い人ほど、腕の痛み・肩の痛みを 感じやすいことになります。こんな人は「低反発」であるか「高反発」であるかはあまり問題では 無く、「身体形状に合わせて、沈み込んでくれる追随性(柔軟性)のある敷布団(マットレス)が 最適な寝具となります。
”横向き寝姿勢派”の人は通称”煎餅布団”と呼ばれるような敷布団状態のものや、”スプリング式マットレス” などの「固さのある(追随性の低い)敷布団・マットレス」を使用していると、「腕の痛み・肩の痛み」を 頻繁に感じることになるんですね。
横向き寝の時間が多い方は、こちらの記事(横向き寝の方に最適な高反発マットレス!「Air Tree」)もご参考にしていただければと思います。
「仰向き寝姿勢派」は、”寝返りのしやすさ”が重要なポイント。”高反発力”を重視。
仰向き寝姿勢派の人にとって、最大の重視ポイントとなるのが「寝返り」という要素です。
”横向き寝姿勢”の場合には、左向きから右向きへの移行(寝返り)は、回転力の勢いが 付くため、案外容易に寝返りが行えるものなのですが・・。
”仰向き”の状態から、左右への寝返りを行うときには、わりと力を要するものなのです。 「枕の高さが不適切」であったり、「身体が敷布団・マットレスに沈み込みすぎていたり」 すると寝返りを上手く行うことが出来ないものなのです。
必要な”寝返り”が出来ない(寝返り回数が少ない)と、血行不良や骨格矯正が出来ないことに繋がり・・その結果、「身体全体的な痛み」をもたらすことになります。
また、仰向き寝姿勢派の人にとって、敷布団・マットレスが”沈み込む”ことは、「腰・背中の局所的な痛み」 に繋がる傾向があります。
”骨格の歪みが大きくなっている人”を除けば、仰向き寝姿勢派の人の場合、 「固さのあるフローリング・畳などに寝転がったときに、案外心地よく感じる」人も多いものです。 (実際に睡眠をとろうとすると、畳の上に直接では、寝返りが上手く出来なくなるので、睡眠をする には、不適切ではあるのですが、寝転がったときの心地よさは感じる傾向があるのです。)
ゆえに、仰向き寝姿勢派の人には、「寝返りを補佐してくれる高反発力のある敷布団・マットレス」 であること、及び「寝返りを邪魔しない程度の固さ感(適度な沈み込み)がある敷布団・マットレス」 が適切なアイテムとなります。
こちらの高反発マットレスを使ってみて気が付いた”3つの利点(メリット)”! もご参照いただければと思います。
仰向き寝姿勢の方に!通気性を高めた特殊高反発ウレタン仕様の機能性マットレス「モットン」
仰向き寝姿勢の方にとって、重要なポイントとなるのが「寝返りのしやすさ」です。スムーズに寝返りが出来る敷布団・マットレスを使用することが、身体の痛みを解消してくれる要素となるからなんですね。
そんな寝返りを補助してくれるのが「高反発力」。近年、日本において、高反発機能を有する敷布団・マットレスが高い支持を得てきているのも、寝返りの重要性が広く知られるようになってきたからなのではないでしょうか。
寝返りを補助してくれる高反発力機能を有する日本製マットレス(敷布団)として、人気上昇中なのが、こちらの高反発マットレス「モットン」です。
日本人の安眠を追求することを目的に研究・開発された日本寝具ブランドのマットレス(敷布団)。
特筆したいのが、「厚み10cm」のマットレス構造です。
一般的な高反発マットレスは、厚み4.5cm~7cm程度のものが大半。新品時はいいのですが、使用していくうちに、ヘタリ感を感じやすくなり、”床付き感”も感じられるようになることから、フローリング上での使用には、不向きなものが多いのです。
対して、こちらのモットンは、10cmの厚みを有していることから、フローリング上に直接敷いて活用できるのがポイント。高反発機能も十二分に活かされる厚みとなっているのです。敷布団・マットレス兼用の機能性を有しているのも大きな魅力のひとつに。
▼高反発マットレス「モットン」の商品詳細・購入はこちらから(公式SHOP)
横向き寝姿勢の方に!”追随性”を有する高反発マットレス!「エアツリー」
現時点で、いろいろ寝心地を試してみた中で、横向き寝の方に最もおすすめの高反発マットレスと感じているのが、『エアツリー』です。
”エアツリー”ならではの特徴となっているのが「頭部・肩・腕周辺」と「背中・腰周辺」「脚部周辺」でそれぞれ”硬さ””クッション性”に変化を付けていることです。
詳しい情報・レビューは、こちらの記事(横向き寝の方に最適な高反発マットレス!「Air Tree」)に記していますのて、ご参照いただければと思います。
*サイズ:シングル、セミダブル、ダブル
*通常価格:¥59,800円(税込)
*最安値:¥19,800円(税込、こちらの公式SHOPで66%OFFにて割引販売中。)
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睡眠時の体の痛みを防ぐためには「枕の適正」も大切な要素に!
寝ているときに生じるからだの痛みは、敷布団(マットレス)との相性(適正)の他にもうひとつ「枕との相性(適正)」が重要な要素となります。
敷布団と枕を自分に適したものとすることが重要なんですね。どちらかひとつでも、適性を欠くようだと体の痛みを招くことに繋がります。
そんな「枕との適正に関する情報」はこちら(機能性枕とは?!デザイン的機能と素材特性上の機能)に掲載していますので、ご参照いただければと思います。
基本的に、寝ることによって「首痛」「肩痛・肩こり」が起きる人の場合、『枕を変えることで、症状改善』に繋がることが多々あります。
逆に言えば自分の身体形状に枕が適していないことが要因となって、首痛・肩痛・肩こりに繋がってしまっているというレースがあるということ。
ポイントとなるのは、寝姿勢時の「首」位置です。首が浮いた状態で寝ている人は、常に首に負担がかかっているということ。それが首痛・肩こりとして現れているのです。
重要なのは、「首を枕でしっかり支える」ということなんですね。また同時に、「寝返りをサポートすること」も枕の大切な機能に。
敷布団(マットレス)を高反発機能を有するものとするだけでなく、枕も寝返りをサポードできる形と高反発力があるものとすることが効果的なものとなります。