現代住宅の寝室の大半は、フローリング仕様の床となっています。フローリング仕様の床はもともと欧米地域で育まれたもの。土足文化がベースとなって誕生した床仕様なんですね。
”フローリング仕様の床”は、「床暖房の導入が可能」であったり「掃除がしやすい」といったメリットがある反面。家の中では靴を脱いで生活する文化の日本においては、少々デメリットと感じる要素も存在することとなります。
そんなひとつの要素(デメリット)が「敷布団利用への悪影響」なのです。
目次
敷布団を活用する上でフローリング床が与える3つの悪影響。
まずは、敷布団を活用する上でフローリング床が与える悪影響(デメリット)について考えてみたいと思います。
もともと、フローリング床は欧米の生活様式にて誕生した要素。寝室では、「ベッド利用」が前提となっています。
ですから、ベッドを使用している上では、気にならなかったことが、敷布団を活用すると課題として表面化してくることとなるんですよね。
基本的に、日本において”敷布団”は「畳床」に対して、育まれた生活仕様です。ゆえに、フローリング床上にて敷布団を使用するときに生じる不具合(デメリット)は、「畳床」との比較にて表れてくる要素となります。
具体的には、下記に掲げる3つの悪影響要素があるものと考えられます。
1.弾力性不足。敷布団を使用した時に、”硬さ”を感じ体に負担が生じることも。
まず、最初に取り上げておきたいのが、「弾力不足」という要素です。
”畳床”と比較して”フローリング床”の場合は、弾力性が劣るんですよね。素材表面のクッション性が少ない(低い)のです。
ゆえに、フローリング床上に敷布団を直置きして利用すると、「敷布団の硬さ」を感じやすくなるのです。これは、同じ敷布団を使用していたとしても、畳床と比較してフローリング床に敷いたときの方が硬く感じられることを意味しています。
この”硬さ感”が身体に悪影響を及ぼすことに。
*体への圧迫負荷が、筋肉の強張りを創出。背中の痛みや腰の痛みを感じることに。
といった症状を生み出しやすくなってしまうんですね。
2.吸湿・放湿機能の欠如。敷布団のカビの発生を招くことに。
フローリング床に敷布団を直置きして利用しているときに生じやすいトラブルのひとつが「敷布団の裏のカビの発生」です。
また、適切に敷布団の天日干しやマットレスの陰干をしていれば、問題はないのですが。
万年床としていたり、夏場にあまりエアコンを使わず(積極的な除湿を行っていない)に過ごしていると、敷布団やマットレスの裏面(フローリングとの接地面)にカビが発生しやすくなってしまうのです。
これは、”フローリング床”には、湿度調整が行えるほどの「吸湿・放湿機能が無い(少ない)」ことが要因となります。
フローリング仕様といっても、実際には複数の種類があるんてすよね。「無垢材(厚みのある木材をそのままフローリングとしたもの。)」の場合は、”吸湿・放湿機能”を有していますので、敷布団のカビ発生がしにくいのですが・・。
現代住宅(日本の場合)で、無垢材フローリングを使用している割合は、とても少ないもの。
大半が「ツキ板フローリング(表面にスライスした木材を張り付けたもの)」や「シートフローリング(表面に木材を不使用。木目が印刷された紙が使われているもの)」となっています。
”突板フローリング”の場合は、湿度調整が行えるほどの吸湿・放湿機能は有しておらず。”シートフローリング”に至っては、吸湿機能自体を有していません。
3.断熱性能不足。フローリングから冷気が伝わり、睡眠阻害に。
住宅構造(戸建て住宅、マンション、木造、RC造など)によっても大きな差が生じてきますが・・。
基本的に、畳床との比較において、冬季節に「フローリング床は冷える」傾向があります。
もちろん、フローリング床は、木材が使用されています(使用されていないものもあります)ので、石材やタイルなどと比較すると、暖かさを感じやすい(冷えにくい)素材となってはいるんですけどね。
”畳床”と比較すると”フローリング床”は冬場、素材表面に”冷え”を感じるものとなるのです。
それゆえに、敷布団を床に直置きして使用している時、”冷え”が敷布団を通じて感じられやすくなってしまうんですね。冷え性の方などは、尚更、冷えの感覚が増してしまい・・睡眠阻害を受けることとなってしまうのです。
寒さを感じて寝られない・・
そんなケースも少なくないものです。
フローリング仕様にて快適な睡眠環境(敷布団)を作るポイント!
今や戸建て住宅でもマンションでも、大半の寝室がフローリング仕様。フローリング仕様の睡眠環境をどのようにすれば、快適なものとなるのか・・を考えることが大切な要素となるものです。
そのためには、2つの対応策があります。
1)フローリング床に直置き利用できる機能性敷布団を活用する。
最も効果的なのは、「フローリング床へ直置き利用することを想定して開発された機能性敷布団を活用する」という方法です。
主に”断熱性”と”クッション性”を兼ね備えた敷布団で、特に『厚みがあること』が重要な要素となっています。
フローリング床に適した機能性敷布団に関しては、こちらの記事
にて、記していますので、ご参照いただければと思います。
2)日本の文化を活かしたアイデア商品。い草マットレス「夢見畳」の活用!
フローリング床上での敷布団利用をもっと心地よくしたい・・。そんな思いから、開発されたアイデア商品があります。
それがこちらのい草マットレス「夢見畳」です。
数少なくなった、日本のい草生産地の九州で育まれた、国産い草のみを使用して作られたアイデア商品。い草仕様の三つ折りマットレスです。
フローリング床上に、この”い草マットレス”置いた、その上に敷布団を敷くだけでOK。これだけで、”畳床”が有している機能性(吸湿機能、クッション性、抗菌機能など)を得ることが出来るようになるんですね。
今使っている、敷布団を利用しつつも、睡眠環境を改善することが可能となるのです。
敷布団の買い替え時期にはまだ早い・・と思っている方にとっては、最適なアイテムとなるのではないでしょうか。
この”い草マットレス”は、本格的な国産い草仕様の商品。い草が有している、特有の香りが癒しをもたらしてくれます。い草ならではの”香り”を楽しめるのも大きなポイントですよね。
また、三つ折りマットレス構造となっていますので、敷布団の上げ下げと共に、い草マットレスも収納(折りたたんで部屋の隅に)しておいても良いのですが・・。
”ラグ”として活用することも可能です。
毎日ストレッチやヨガなどをしている方であれば、このい草マットレス上で行うといいですよね。
フローリング床上に寝転ぶのは・・抵抗を感じるものですが。い草マットレスの上でなら、快適に寛げるものです。読書などを楽しむ寛ぎスペースとして活用することもできそうです。
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